本会会員の東旭秀(恵美)さんの筑前琵琶の演奏会が7月23日(木)に相島で開催されました。
朝方の雨が晴れ上がり、会場の相島きずな館には100名くらいの人が詰め掛けて熱心に聞き入りました。当会会員の姿も見えました。
相島は江戸時代に朝鮮通信使の寄港先となり、福岡藩からも家老をはじめ多くの藩士、儒学者などが応接をしました。現在でも島民はわずか300名程度ですが、朝鮮通信使が立ち寄る際には、朝鮮通信使一行が500名、対馬藩からの警護が500名、福岡藩からの応接が4~500名で、島には2,000名近くの人が滞在したことになります。
東旭秀さんは、当会会員の中村旭園先生の弟子で大師範の肩書をもつ筑前琵琶の第一人者です。
相島きずな館では「羅生門」の語りを、配布された資料を基に解説をされた後、演奏をされました。
その後、観客のみんなと一緒に筑前琵琶の伴奏で「黒田節」と「荒城の月」を合唱しました。
間近で演奏を聞くことができ、また東さんの表情や息遣いなどを拝見でき、感激の様子でした。
きずな館での演奏を終えて、近くの神宮寺(浄土宗)で仏前奉納として「敦盛」を演奏されました。神宮寺は朝鮮通信使寄港の際、筆頭家老黒田三左衛門(美作)が宿泊したところです。
東旭秀さんの今後の活躍をお祈りいたします。