4月3日、4日の両日、崇福寺で「黒田長政公四百年忌報恩供養祭」が執り行われ、黒田家第16代当主黒田長高様、ご息女絢子さんと本会より理事数名が参列しました。
初日は、長政公ゆかりの書画が展示され、それを大阪大学人文学研究科の門脇むつみ准教授が解説講話されました。法名である「古心」、「道卜」の謂われなど古文献を引きながらの解説でした。
続いて、MIHO MUSEUM館長の熊倉功夫さんの「黒田家の茶の湯と遠州の茶の湯」と題しての講話がありました。立花実山の「南方録」からまた博多の商人神屋宗湛日記から如水公、長政公の茶席での逸話などの話をされました。
翌日は、遠州茶道宗家の小堀宗実家元の献茶、龍光院住職である小堀月浦師の読経法要が終わると参会者が焼香しました。
続いて龍光院に引き継がれて伝わる「四頭(よつがしら)茶会」がありました。4名の僧侶(供給・くきゅう)がそれぞれのお客に、塗り物の縁高(折敷・おしき)に載せられたお菓子を配り、終わると次に抹茶を入れた天目台付きの天目茶碗を配り、その後で浄瓶(じんびん)に入れられたお湯をお客一人一人に注いで茶筅で点てるという作法でした。
客は1席に、仏壇前の左右(仏壇に向かって右が主位で長高様、左が賓位で小堀宗実家元)にそれぞれ3名(うち2名は相伴客)ずつ、入口左右(主対位と賓対位)に3名(うち2名は相伴客)ずつ、左右の列の相伴客が8名ずつの28名でした。
茶席が終わると、再び4名の僧侶が縁高、天目台付きの茶碗を引いて下がります。
貴重な体験をいたしました。