7月到来、いよいよ博多山笠の季節となりました。15日の追い山まで2週間の博多の町のお祭りです。博多山笠は今年773年の伝統を誇る重要無形民俗文化財です。
7月13日の集団山見せには、黒田長髙様が千代流の表右肩に台上がりされます。集団山見せの台上がりは地元の著名人や経済界の重鎮が多いですが、山笠773年の伝統でも旧福岡藩主の当主が台上がりされるのは初めてのことではないでしょうか。
福岡藩筆頭家老黒田播磨(三奈木黒田家)の安政2年の日記には、
「例年當十五日 山笠舁廻候節 乗馬跡先付廻リ 山舁之者 難渋之趣
年行事より申出候付 手筋江達相成度旨 町奉行より大目付まて申出候付
筋々相達置 可申席之心得も可有之ニ付 卒度 申出置候段 (大音)権左衛
門(家老)より申出 承知之旨 相答置」
と記されています。
これは6月6日(旧暦)の記述ですが、昔は6月1日から15日まで開催されていました。
昔も警備の武士も、警備はそこのけで見学していたのです。