恒例の歴史勉強会が9月18日(金)午後1時30分より福岡市博物館 1階講座室で開催されました。会員と一般市民の方60名が熱心に聞き入っていました。
講師は博物館学芸員の高山英朗先生で、「関ヶ原の戦いと黒田長政」と題して1時間半の講演をいただきました。
関ヶ原合戦には直接触れず、戦前と戦後における黒田長政の動きを中心に説明されました。
戦前には、西軍に与することになった毛利輝元や従兄弟の吉川広家の領国安堵の約束を家康に取り付けて、実質的に参戦できなくしたこと。小早川秀秋を西軍から寝返らせて東軍に数的に優位の状況をもたらしたことなど、長政や相手方の血判起請文の古文書を提示されて説明されました。
また戦後は大坂城請取のため、大坂城西の丸に在陣していた毛利輝元軍を撤退させ、大坂城を無防備に近い状態にしたこと、大坂城下の治安回復のための法度(法律)を作るように家康より指示された文書も提示されました。
このように戦後手続きをうまく処理したことも、筑前52万石という大藩を預ることになった原因ではないかと思うと話されました。
受付の浜田理事と松尾事務局員
毛屋副会長の挨拶
講師の高山英朗福岡市博物館学芸員
熱心に聞き入る参加者
開催中の「大関ヶ原展」の観賞券を特別料金の1,100円(通常1,300円)で販売し、多くの人が求めました。