新型コロナウィルスの影響で、例年より1か月遅れの6月21日に警固神社神徳殿で開催されました。
山崎会長は挨拶の中で、「3月19日に一般社団法人が認可され、新しい形を持った会としてスタートした。コロナの影響で法要の取り止めがあって会の行事にも支障も出てきたが、郷土の歴史を掘り下げ、文化の振興に力を尽くしたい。」と述べられました。
議案は、令和元年度の事業・決算報告と藤香会の行動基本方針および令和2年度の事業計画・予算、役員改選に伴う審議が行われ、全議案とも執行部提案通り可決されました。
終了後の講話は、福岡銀行顧問・小幡修さんの「福岡銀行の歴史から見た黒田家とのかかわり」と題しての講演がありました。
福岡銀行の起源は国立十七銀行で、明治10年に認可され明治30年には民間銀行として時の大蔵大臣松方正義伯署名の指令書が発行された。明治37年の財政危機で安田銀行(現みずほ銀行)の支援を受けて安田銀行より役員を招いたが、この時の筆頭株主は黒田家13代当主長成(ながしげ)公であった。その後大正12年には安田銀行との合併進める黒田決議書が出ましたが、採択はされませんでした。
福岡銀行は天神地区の町づくりにも積極的でした。本店のあったところに中央郵便局が移り、天神市場の後が本店となり、郵便局の後は西鉄グループの福ビルとなり、福岡の中心街となりました。