福岡市博物館で恒例の勉強会が9月25日(金)13時30分より開催されました。
今年は新型コロナ感染防止のため会場の講堂定員250名のところ、三密を避けるために半分の120名としました。会員43名、市民の参加者91名で、予定の120名を超える134人が出席しました。
講師は原土井病院理事長原寛先生で、山崎会長は説明の中で、福岡藩医原三信の子孫であること、現在はご母堂の長兄にあたる方が三信を名乗って本家を継いでおられることを説明された。
先生は、「私が実践する元気で長生きする方法」と題して1時間30分の講演をされました。
300年前に書かれた福岡藩の儒者貝原益軒先生の「養生訓」に書かれていることは当時の世界では誰もが気にも留めなかった「老人で元気に過ごす方法」を述べたもので、現代にも通用していることを述べられました。
自分自身がが88歳の現在まで元気で仕事ができているのは、
・毎日目標を立てて歩く(7~8000歩)、できれば頭を使いながら(たとえば引き算をしながら)歩くと認知症予防にもなるとのこと
・階段を使う
・長時間(椅子に)座っていないで、時々立ち上がる
・睡眠時間は長すぎず5~6時間程度(日中、体を動かせば熟睡)
を実践している。
また食事は、
・最初に食べるのは生野菜などのサラダ類
・おかず類は肉・魚にかかわらずたんぱく質を多く摂る、納豆や卵は欠かせない
・最後に白米は避け、麦・雑穀などの炭水化物を少量摂る
ということで、食事量は腹8分以下がよく、日野原重明先生は6~7分と言われていたそうです。
肥満・高血圧、高脂血症などの成人病と言われる病気は生活習慣病で、食べ物、運動を実践することで解消されると言われました。
最後に、養生訓より「人のからだは父母をもととし、天地をはじめとしたものである。天地・父母の恵みを受けて生まれ、また養われた自分のからだであるから、私のもののようであるが、けっして私だけのものではない。天地の賜物であり、」父母がのこされたからだであるから、慎んでよく養い、いじめたりこわしたりしないで、天寿を長くたもつようにしなければいけない。」と締めくくられた。