文化講演会が開催されました

2023年11月03日(金)

11月3日文化の日に毎年恒例の文化講演会を福岡市博物館で開催しました。

会場に張り出された案内文
熱心に聞く参加者

山崎会長は、100名にならんとする出席者に出席のお礼とともに長政公の没後400年を記念する行事に協力いただいたことにお礼を申し述べられれ、この講演会が記念行事の最後になることを挨拶の中で述べられました。

挨拶される山崎会長

講師は昨年に引き続き博物館学芸員の高山英朗係長で、演題は「筑前入国後の黒田長政」でした。

講演される高山英朗先生

長政の行跡を3つの視点から、主として「黒田家文書」、「新訂黒田家譜」の古文書の説明を取り上げながらの説明でした。

1つ目の福岡城と城下町の建設では、城地の選定の経緯、天守の造営が当時の手紙を基に説明され、柱を立て棟上げを指示する記述などから天守があったのではと断定はしなくとも想定されていました。

2つ目の幕府との関係では、長政の正室を離縁して家康の養女(実保科正直女)を正室に迎えたこと。江戸城はじめ幕府の城普請のために尽力したこと。大坂冬の陣に参加を許されず江戸に留め置かれたことから起請文を幕府重臣の本多正信に出したことや率先して江戸に妻子を住まわせたことなど、謀反を疑われる行動を一切排除したこと。

そして最後に黒田家の安泰と繁栄を願って忠之への書状や遺言が説明された。

閉会の挨拶は毛屋副会長

ページの最初に戻る

Copyright Toukoukai all rights reserved.