令和5年度総会が開催されました

5月28日、福岡・天神にある警固神社の新装なった神徳殿で令和5年度の総会が開催されました。

会場入り口に張られた案内板

国歌斉唱に続いて、元理事平田善積氏をはじめ3名の物故者に黙とうをささげて、議事を始めた。

参加者全員で国歌斉唱

山崎会長は挨拶の中で、昨年度はコロナの感染状況も落ち着きを取り戻しつつある中、長政公没後400年を記念する行事が会員の努力によって成功裏に終わった。また3月に発刊した小冊子「筑前福岡藩の歴史」も好評で、初版の4,000部もほぼ配布が終わっている、今後は郷土の歴史・黒田家の偉業を広く伝えるために活動してゆきたい。皆さまの協力を重ねてお願いすると述べられた。

山崎拓会長の挨拶
会員・鬼木誠衆議院議員の挨拶

令和4年度の事業・決算報告、令和5年度の事業計画・収支予算計画、そして財政基盤を充実させるための会費改定の議案すべて議案書通り決議された。

議事を進める森純子議長

その後、天本理事による講話「福博八景」について「石城志」と「福博古地図」に記載されている福岡・博多の八景についての説明、和歌の解説などがあった。

「石城志」巻12の冒頭部分の博多八景(国立国会図書館デジタルコレクションより)
「福博古地図」(九州大学蔵)に記述された荒津ノ八景

全ての行事を終了した後、昼食を摂りながら会員同士の懇談に移った。

福岡城・鴻臚館まつりに参加しました

3月25日(土)午後から福岡城・鴻臚館まつりの特設ステージを拝借して、藤香会主催の「長政公400年大祭 福博文化芸能の集い」を開きました。前日から天気が心配されましたが、晴れて気温も高くすばらしい演舞台となりました。

「福博文化芸能の集い」で小冊子を配布しました

山崎会長の挨拶の後、恒例の福岡藩傳柳生新影流柳心会宗家・長岡鎮鎬さん(本会会員)による周囲の邪気を払う「四方払い」が行われました。続いて同会の皆さまの剣武の披露、筑前琵琶・福岡旭会の米村旭翔さん(本会会員)と原口さんの母里太兵衛が呑み取った名槍日本号の曲の演奏があり、筑紫舞の神舞や詩吟、杖術など7団体による日ごろ鍛錬の技が披露されました。

福岡城跡に設置された特設ステージ
山崎会長の挨拶
福岡藩傳柳生新影流柳心会宗家・長岡鎮鎬さんによる「四方払い」
筑前琵琶・福岡旭会の筑前琵琶演奏
披露された芸能を鑑賞する人たち

会場では400年大祭を機に作成した小冊子「筑前福岡藩の歴史」を25日および26日の両日で1,500部配布いたしました。

26日は黒田長政公に扮した福岡市・中央区長をはじめ黒田24騎の武者、稚児、少年武者が行列を組んで、如水公と長政公を祀る光雲(てるも)神社から福岡城跡までをパレードしました。藤香会会員も武者行列に続いてパレードに加わりました。

武者行列パレードの先頭
武者行列と藤香会の行列
武者行列につづく藤香会会員の行列

福岡城跡の特設ステージでは、各地区や団体の紹介があり、パレードに参加した本会会員も壇上で紹介されました。

小冊子「筑前福岡藩の歴史」が発刊されました

福岡藩初代藩主長政公の没後400年を記念して小冊子「筑前福岡藩の歴史」(59ページ)が発刊されました。

筑前入国以前の黒田家の歴史から筑前福岡での築城、領国経営、産業振興、文化芸能の発展等現在の福岡の礎となった黒田家と福岡藩の歴史を1冊の本にまとめました。

令和5年3月1日発行で、希望者には無料で配布しております。ご希望の方は、はがきで藤香会事務局宛にお申し込みください。

「筑前福岡藩の歴史」

 

長政公400年大祭・福博文化芸能の集いが行われます

長政公の没後400年記念行事として、福岡城さくら祭りに合わせて「黒田長政公400年大祭 福博文化芸能の集い」が藤香会主催・福岡市後援で、3月25日(土)午後12時30分より午後4時30分まで、舞鶴公園鴻臚館広場おまつり舞台で行われます。(雨天の場合は中止となります。)

出演の皆さまは、

①福岡黒田藩傳柳生新影流兵法柳心会

②筑前琵琶・福岡旭会

③筑紫舞、

④詩吟朗詠・錦城会、

⑤道夢想杖術

⑥博多古謡・博多那能津会

⑦大宰府まほろば衆

⑧博多仁和加振興会の方々です。

この場で長政公没後400年を記念して作成した小冊子「筑前福岡藩の歴史」(59ページ)を希望者に配布いたします。

如水公の420回御忌法要が営まれました

4月中頃の気候に恵まれた3月20日、黒田家墓所のある博多・崇福寺で福岡藩藩祖如水公の420回遠忌法要が執り行われました。

16代当主長髙様はじめ山崎会長以下62名の参列者がありました。姫路の黒田節顕彰会からも4名が出席されて焼香されました。

崇福寺・明永啓道老師の五体投地
長髙様の焼香

本殿での法要終了後は裏手の墓所で如水公の豊前に焼香をいたしました。

忠之公の第370回御忌法要が執り行われました

福岡藩第2代藩主忠之公の命日である2月12日、墓所のある博多・東長密寺で長高様はじめ会員54名が参列して執り行われました。

東長密寺の玄関に掲げられた法要の案内
はじめに焼香される長髙様
次々に焼香する会員

賛助会員の方々、新入会員の方も6名と多く参列していただきました。

本殿での焼香の後、各自忠之公、光之公、治髙公の墓所を参詣して終了しました。

東長寺の後、長髙様は妙楽寺を訪問され、渡邉桂堂和尚の案内で黒田家ゆかりの肖像画などを見られました。

妙楽寺で所縁の肖像画(掛け軸)を見られる長髙様と案内の渡辺桂堂和尚
妙楽寺の本堂前で写真撮影

新型コロナ感染も落ち着き始め、日常の生活が戻りつつあります。当会の行事も今のところ予定通り行われる予定です。

来月は如水公の法要や福岡城おおほりまつりが予定されており、当会もおおほりまつりの武者行列にも参加するようになっております。

文化講演会が開催されました

11月3日の文化の日、福岡市博物館で恒例の文化講演会が開催されました。

開場の福岡市博物館

初代藩主長政公の400回遠忌の今年は、博物館の学芸員・髙山英朗先生による「長政の筑前入国」と題しての講演でした。

受付けをする会員

藤香会会員55名、一般の参加者約50名の100名を超える参加者が熱心に講演に聞き入っていました。

会場に着席する参加者

山崎会長の挨拶、吉田理事の講師の紹介に続いて髙山先生の講演が始まりました。

挨拶される山崎拓会長
演題「長政の筑前入国」
講演される福岡市博物館学芸員・髙山英朗先生

長政というと、合戦で勇猛果敢に先陣を切って戦功をあげるイメージがあるが、それは一面では家臣の助けを必要とする戦いぶりであったということを、文禄の役(朝鮮出兵)での平安道嘉山の戦い、関ヶ原に先立つ合渡川合戦における戦いのエピソードを「新訂黒田家譜」から引用して説明された。

黒田家伝統である調略についても、福島正則、吉川広家・毛利輝元、小早川秀秋に対して相手の意見を聞きながら東軍(家康方)に味方するか、または中立を保つように書状のやり取りを行なった。それらが功を奏して関ヶ原は東軍の勝利となった。

この結果、所領の分配では長政は四国を望んだが、家康の意向で筑前を拝領することになった由。このことは長政が死去する直前(8月2日)に書かれた「遺言覚」によっても明らかである。

髙山先生の歯切れの良い1時間半の講演もあっという間に終了した。来年も引き続き、長政の筑前入国以降の話を楽しみにして散会した。

長政公四百年祭が執り行われました

最初に京都・大徳寺の僧侶をはじめ20数名のお坊さんによる開山(円通大応国師)忌の法要が執り行われ、その後荘厳(しょうごん)が長政公のご位牌に替えられて「長政公四百年祭」として法要が営まれました。

方丈に入られるお坊さん
控えの参会者の皆さま
長高様はじめ山崎会長、毛屋副会長
廊下の参列した藤香会会員

崇福寺ご住職・明永啓道老師の五体投地に続いて読経の中を長高様、山崎会長、毛屋副会長、檀家総代の順に焼香が始まりました。藤香会会員は廊下の列座して、香炉を順に廻しながらの焼香となりました。最後に若いお坊さんの表白があって滞りなく法要が済みました。

方丈での法要の後、崇福寺境内にある黒田家墓所にてお坊さんの読経の中で各自焼香をいたしました。

今年の四百回遠忌法要は、藤香会会員はじめ姫路・播磨の黒田武士顕彰会、中津黒田武士顕彰会、東蓮寺藩の直方郷土歴史研究会、秋月藩の秋陽会からの参加もあって総勢82名、また檀家の方々の参列もあったので、大規模な法要となりました。

秋の好天に恵まれたすばらしい一日でした。