文化講演会が開催されました

福岡市博物館で令和7年度の文化講演会が開催され、約200名が拝聴いたしました。

会場への案内板
挨拶される山崎会長

講師は福岡商工会議所の谷川浩道会頭で「福岡城天守の復元的整備を考える懇談会の報告と提言」という題での、1時間半に亘る講演でした。

講演される福岡商工会議所・谷川浩道会頭

講師は、福岡城に天守があったかなかったかという議論には既に決着が付いていると、今から10年前の平成27年に丸山雍成九大名誉教授が発表された論文に、一切の反論がないことで、天守閣はあってその後破却されたのが今や通説となったと述べられた。

途中、九州産業大学の佐藤正彦名誉教授のビデオメッセージがあり、建築学の専門家の立場から五層六階地下一階の建物であること、礎石の間に梁を入れて柱を受ければ石垣を損することがないことなどを述べられました。礎石の間に梁を入れた例として熊本城があり、その写真が会場に展示されていました。

また天守閣の復元は市民に誇りを持ってもらい、次世代の人たちとりわけ子供たちに郷土の歴史に思いを馳せてもらって、福岡・博多をよい町にするために取り組んでいるものとも述べられた。

復元に対する大きな垣根としては文化庁の復元に対する基準が明確でなく、設計図がないから許可できないなどと言われるが、設計図のない平城京の建造物が復元できているので、それに準ずるべき、また復元の為の資金についても安易な税金の投入ではなく、ふるさと納税やクラウドファンディングなどの寄付などによるとも話をされた。

講演に集まった多くの参加者たち

長政公40回御忌法要が執り行われました

命日の8月4日、崇福寺で行われました。連日35度を超える猛暑が続いておりましたが、この日は久しぶりに朝のうちに雨が降りました。方丈の暑さは相変わらずですが、幸いなことに日差しは無く遠雷が聞こえる中で、長高様と山崎会長以下44名が参列して法要が行われました。

導師を勤められる武藤老師

参列者の焼香の後、長高様より暑い中での参拝と先週の藤香会有志による墓所清掃へのお礼の言葉がありました。

挨拶される長髙様

この後、裏手の長政公墓前に移り、薄日が差す中、僧侶の読経で全員で焼香をいたしました。

その後、博多芙蓉に場所を写し長高様歓迎懇親会が開かれました。

懇親会の様子

商工会議所会頭谷川様からは天守閣の復元的整備に絡むエピソードの紹介がありました。

谷川会頭の説明

学会等の研究の結果、天守閣はあったという大方の結論になっていること等の話でした。福岡市民の中にはまだ天守閣再建に無関心な方達も多く、後世のためにも天守閣再建の気運を高めて行きましょうとの挨拶でした。

令和7年度総会が開かれました

5月24日(土)、警固神社社務所ビル6階で令和7年度の総会が開催されました。

警固神社社務所ビル6階の会場

出席者は委任状を含め181名で、総数258名の過半数となり、成立いたしました。

開会にあたり挨拶される山崎会長

議案は、6年度事業報告・決算と7年度事業予定・収支予算の他、

新しく専務理事をおくための会則の変更と新しい役員の選出がありました。長年、本会の運営に携わって来られた馬頭監事が令和6年度をもって退任されました。

選出された役員は次の通りです。

会長   山崎拓

副会長  毛屋嘉明

専務理事 吉田征則

(総務) 西田経敏  関 賢二

(研修) 田中崇和  栗山順子

(広報) 天本孝久  中村照久

(会計) 郡 基博  秦 紀子

因幡敏幸 岳康宏  徳永良子

村山由美

監事    田中雅美 森 純子

総会終了後に、本会会員である日本経済大学教授の竹川克幸先生より「福岡藩 黒田武士の食文化~鶏肉・鶏卵の食文化~」と題しての講話があった。

福岡藩の食文化について講話される竹川先生

福岡藩は貝原益軒の「筑前国続風土記」記述、宮崎安貞の「農業全書」の中で養鶏を奨励したことから鶏肉や鶏卵を食生活の中に取り入れたこと、またそれらの食材を使ったレシピなどの説明があった。

忠之公の法要が執り行われました

忠之公の命日である2月12日、墓所のある東長寺で第372回御忌法要が、会員40名の参加で執り行われました。

藤田泰弘住職の読経の中、長髙様はじめ参列した会員による焼香がありました。

焼香終了後に長髙様と山崎会長から参列に対するお礼の言葉があり、滞りなく法要が相済みました。

その後、場所を2階に移して藤田泰弘住職による講話「東長寺と黒田家とのつながり」を頂きました。この中で従来忠之公に殉死した山伏の墓とされてきた五輪の塔はそのに刻されている法名から、山伏ではなく黒田家家臣の一人ではないかと思われると話されました。お寺にある史料などが読まれ、新しい事実が見つかるかもしれません。

如水公の第422回御忌法要が執り行われました

如水公の命日である3月20日、墓所のある崇福寺で長髙様ご夫妻をはじめ会員51名が参列して法要を執り行いました。

明永啓道老師の読経の中、焼香を待つ会員

それまで寒い日が続いていましたが、この日は快晴で暖かく、いい法要となりました。

11時から本堂で明永啓道老師、ほかの僧侶の読経の中、如水公の肖像の軸とご位牌に焼香をいたしました。

焼香に向かわれる長髙様
本堂で焼香を行なう会員たち

その後、花を添えられた墓前に焼香をいたしました。

中門を通って墓所に向かわれる長髙様ご夫妻
如水公墓前で焼香・参拝される長髙様ご夫妻
僧侶の読経の中、墓前での焼香を待つ会員たち

墓所は法要に先立つ3月16日(日)、理事および会員有志によって草刈り・清掃が行われました。

 

忠之公の法要が執り行われました

忠之公の命日である2月12日、墓所のある東長寺で2代藩主忠之公の第372回御忌法要が長髙様はじめ会員40名の参加によって執り行われました。

法要会場の入り口

東長寺ご住職の藤田泰弘師による読経の中、長髙様・山崎会長の焼香に続いて会員による焼香が行われました。

焼香をされる長髙様
長髙様、山崎会長に続いて会員の焼香

焼香終了後に長髙様と山崎会長からお礼の言葉があり、法要は滞りなく終了いたしました。

焼香を終わって長髙様の挨拶に続き、山崎会長のお礼の挨拶

その後、会場を2階に移して藤田泰弘師より「東長寺と黒田家とのつながり」と題しての講話がありました。

「東長寺と黒田家とのつながり」について講話される藤田泰弘師
会員の親睦を深めた会食

その中で、従来から忠之公に殉死した山伏の墓とされてきた五輪の塔はそこに刻している法名から山伏ではなく、黒田家家臣の一人だろうという話がありました。今後、お寺の史料が解読・調査が進んで、新しい事実が見つかるかもしれません。

文化講演会が開催されました

本会高齢の文化講演会が11月3日(文化の日)に福岡市博物館で開催された。

はじめに山崎会長の挨拶の後、今回の衆議院議員選挙で当選した会員の鬼木誠さんからの祝電が披露されて講演が始まった。

講師は会員でもあり、福岡地方史研究会会長でもある石瀧豊美さんです。

長年にわたり玄洋社の研究をして来られた成果の一端を「昭和史の中の頭山満 ~知られざる日中和平工作とは~」と題して講演された。

昭和19年10月玄洋社発行のパンフレットとの出会いをきっかけに、歴史の闇に葬られてきた玄洋社と頭山満の本当の姿を明らかにすべく2冊の本を執筆し、2冊目は来年発刊予定とのことで、頭山満抜きに昭和史は語れない、との導入から話が始まった。

玄洋社の頭山満は戦争末期の昭和19年10月5日に享年90歳で亡くなった。その葬儀は戦時中にもかかわらず国葬扱いで、参列者が2万人を超す盛大なものであった。昭和天皇からの幣帛や花、さらに祭祀料も下賜された事実がある。

明治43年(1910年)「冒険世界」読者投票による「痛快男子十傑」には、政治家大隈重信、軍人乃木希典、実業家雨宮啓次郎等と並んで紹介されている程の人気があった。

終始支那の民衆に同情し日支親善に尽くし、皇族の東久邇宮からの依頼による和平工作も受諾した。

しかしながら、戦後は歴史家や世論は手のひらを返したように、右翼の大御所として、またアジア侵略の思想持つなど全く頭山本人を知らない人達が人物像を作り上げ、今日に至っている。残された資料から事実を辿っていくと歴史家の言って来た人物評とは全く異って、アジアとの友好を目指し活動していたことが分かる。

蒋介石が一番信用していた人物は頭山満だったとの話があり、また、1929年の孫文の柩を納める式典では、犬養毅とともに柩を運び壇上に上がり、孫文家族と同列の扱いであった。

石瀧氏は福岡出身の偉大な人物が、かくもこのように誤った人物像とされていることを正したいとの思いで研究を続けておられるとのことで、大変貴重で有意義なご講演であった。

長政公第402回御忌法要

8月4日、連日の気温35度超えの猛暑の中ではありましたが、墓所のある崇福寺で長高様と山崎会長以下藤香会員54名が参列して法要が執り行われました。

本堂で焼香する会員たち
本堂での法要後、挨拶される長髙様

さらにこの日は法要に引続き、会員以下本堂に着席のまま、急遽決まった長政公ゆかりの窯元からの茶器の献納式が行われ、藤香会会員も参列した形となりました。「九州桃山茶陶研究会(直方市)」長谷川会長含め3名から茶器10点ほどが奉納されました。

長谷川会長の茶器献納に際しての挨拶
茶器の献納式の様子

さらに本堂での法要終了後は長政公墓前で僧侶の読経の中で焼香をいたしました。

墓前での法要の様子

この様子は、NHKが収録するとのことで本堂にはTVカメラや多数の放送関係者がおり、いつもとは違った法要の様子となりました。

また法要の後、会員他51名の出席で博多芙蓉にて長高様歓迎懇親会が開かれました。この中で高取焼にまつわるエピソードの紹介、福岡城天守閣に関する意見表明等盛り沢山の有意義な懇親会となりました。

懇親会の席上挨拶される長髙様

この前の7月28日には会員22名が参加して、墓所を清掃いたしました。

墓所清掃に汗を流してくれた会員たち