文化講演会が開催されました

11月3日文化の日に毎年恒例の文化講演会を福岡市博物館で開催しました。

会場に張り出された案内文
熱心に聞く参加者

山崎会長は、100名にならんとする出席者に出席のお礼とともに長政公の没後400年を記念する行事に協力いただいたことにお礼を申し述べられれ、この講演会が記念行事の最後になることを挨拶の中で述べられました。

挨拶される山崎会長

講師は昨年に引き続き博物館学芸員の高山英朗係長で、演題は「筑前入国後の黒田長政」でした。

講演される高山英朗先生

長政の行跡を3つの視点から、主として「黒田家文書」、「新訂黒田家譜」の古文書の説明を取り上げながらの説明でした。

1つ目の福岡城と城下町の建設では、城地の選定の経緯、天守の造営が当時の手紙を基に説明され、柱を立て棟上げを指示する記述などから天守があったのではと断定はしなくとも想定されていました。

2つ目の幕府との関係では、長政の正室を離縁して家康の養女(実保科正直女)を正室に迎えたこと。江戸城はじめ幕府の城普請のために尽力したこと。大坂冬の陣に参加を許されず江戸に留め置かれたことから起請文を幕府重臣の本多正信に出したことや率先して江戸に妻子を住まわせたことなど、謀反を疑われる行動を一切排除したこと。

そして最後に黒田家の安泰と繁栄を願って忠之への書状や遺言が説明された。

閉会の挨拶は毛屋副会長

長政公400年祭が光雲神社で挙行されました

10月7日、福岡藩の鼻祖(びそ)如水公と初代藩主長政公を祀る光雲神社で長政公400年祭が挙行されました。

改修工事のなった本殿で準備が進められました

16代当主長高様ご夫妻をはじめ藤香会山崎会長も参列され、玉串を奉奠されました。

玉串奉奠に向かわれる長高様ご夫妻
長政公400年祭参詣を終えられた長高様ご夫妻

終了後は、寺田蝶美さんの筑前琵琶「藤巴」が奏され、柳生新陰流荒津会の演武、飯盛神社の方々の弓が披露されました。

筑前琵琶寺田蝶美さんの「藤巴」演奏

ほら貝の鳴り響く音がこだまする中、鏑矢の初射、7人が的に向かって一斉に射る7人射も圧巻でした。

鏑矢の初射
一斉に矢を射る7人射

「黒田侯爵家の名品」展が開催されます

 

長政公没後400年を記念する「黒田侯爵家の名品」展が福岡市博物館で開催されます。本会は後援を行なっております。

 日時 令和5年9月15日(金)~ 令和5年11月5日(日)

 場所 福岡市博物館(福岡市早良区百道浜3-1-1

 観覧料 一般  1,600円(1,400円)

     高大生 1,200円(1,000円)

     小中生  500円( 300円)

      ( )は20名以上の団体料金

この特別展示にともなって、

開催記念講演会「明治の殿様 ~近代化を支え、人材を育て、文化を支える~」と題して有馬学館長の講演があります。

 日時 令和5年9月16日(土) 13時30分~15時

   本展観覧券又は半券が必要です。

関連講座として「黒田侯爵家の家宝」と題して野島義敬学芸員が講演を行ないます。

 日時 令和5年10月15日(日) 13時30分~15時

   本展観覧券又は半券が必要です。

また、毎週水曜日(14時~15時)には担当学芸員のよる「黒田侯爵家の名品」ギャラリートークが行われます。

   本展入場者が対象です。

いずれも申し込みは不要です。

案内チラシの詳細ダウンロードはこちらから

黒田侯爵家の名品展チラシ

長政公の法要が執り行われました

没後満400年にあたる命日の8月4日、長政公の法要が崇福寺本堂と黒田家墓所で執り行われました。

過酷なまでの暑さの中、長高様はじめ44名の会員が参列しました。

崇福寺住職明永啓道老師の般若心経にはじまる読経の中、長高様、山崎会長から会員の焼香が滞りなく終わり、若いお坊さんの表白で本堂での法要を終了しました。続いて黒田家墓所に場所を移して参列者全員が焼香を行なって菩提を弔いました。

老師を待つ右より長高様、山崎会長、毛屋副会長

明永啓道老師の読経

長高様より順に焼香

会員の焼香

長高様挨拶、山笠に来福したこと、墓所清掃を行ったことについて謝辞を述べられました

墓前での焼香

墓前での焼香を待つ会員たち

黒田家墓所を清掃しました

梅雨が明け、気温も高くなった7月30日(日)、崇福寺境内にある黒田家墓所を藤香会の会員およそ30名で清掃をしました。

事前に福岡市で高く伸びた草は切られており、当日は散らばった枯れ木や枯れ草を塀際に集める作業や墓石前の水盤をきれいにする作業が主となりました。

柳生新陰流の柳心会の皆さまには毎回協力を頂いており、今年も参加していただきました。ありがとうございました。

10時頃には滞りなくきれいになって、8月4日の長政公の401回御忌の法要を迎えられます。

毛屋副会長、西田理事から作業についての指示がありました

集まった参加者のみなさん

清掃を終えて、日陰で記念撮影

黒田裕大さん、山笠で台上がり

一昨年3月、16代当主長高様のご息女絢子さんと結婚された裕大さんが7月13日の博多祇園会山笠の集団山見せで中洲流に台上がりされました。

その前に新築なった櫛田神社会館で締め込み・水法被姿になられ、長高さんご夫妻、奥方の絢子さん、実父の鈴木一作さん夫妻にその姿を披露されました。

博多町家ふるさと館の長谷川法世館長(漫画家)と名刺を交換される長高様

締め込み・水法被姿の裕大さんを囲んで

長高様・裕大さんご一家と長谷川法世館長、藤香会の会員

裕大さんと長谷川法世館長

長高様一行は櫛田神社前の「博多町家」ふるさと館に足を運ばれ、博多織り実演を松尾由美子学芸員の案内で見学され、折から開催中の博多祇園山笠展を御覧になりました。

松尾由美子学芸員の説明で博多織りの実演を御覧になる長高様

その後、集団山見せスタート会場に向かわれました。

スタート前、待機する中洲流(向かって右側が裕大さん)

疾走する中洲流

令和5年度総会が開催されました

5月28日、福岡・天神にある警固神社の新装なった神徳殿で令和5年度の総会が開催されました。

会場入り口に張られた案内板

国歌斉唱に続いて、元理事平田善積氏をはじめ3名の物故者に黙とうをささげて、議事を始めた。

参加者全員で国歌斉唱

山崎会長は挨拶の中で、昨年度はコロナの感染状況も落ち着きを取り戻しつつある中、長政公没後400年を記念する行事が会員の努力によって成功裏に終わった。また3月に発刊した小冊子「筑前福岡藩の歴史」も好評で、初版の4,000部もほぼ配布が終わっている、今後は郷土の歴史・黒田家の偉業を広く伝えるために活動してゆきたい。皆さまの協力を重ねてお願いすると述べられた。

山崎拓会長の挨拶

会員・鬼木誠衆議院議員の挨拶

令和4年度の事業・決算報告、令和5年度の事業計画・収支予算計画、そして財政基盤を充実させるための会費改定の議案すべて議案書通り決議された。

議事を進める森純子議長

その後、天本理事による講話「福博八景」について「石城志」と「福博古地図」に記載されている福岡・博多の八景についての説明、和歌の解説などがあった。

「石城志」巻12の冒頭部分の博多八景(国立国会図書館デジタルコレクションより)

「福博古地図」(九州大学蔵)に記述された荒津ノ八景

全ての行事を終了した後、昼食を摂りながら会員同士の懇談に移った。

福岡城・鴻臚館まつりに参加しました

3月25日(土)午後から福岡城・鴻臚館まつりの特設ステージを拝借して、藤香会主催の「長政公400年大祭 福博文化芸能の集い」を開きました。前日から天気が心配されましたが、晴れて気温も高くすばらしい演舞台となりました。

「福博文化芸能の集い」で小冊子を配布しました

山崎会長の挨拶の後、恒例の福岡藩傳柳生新影流柳心会宗家・長岡鎮鎬さん(本会会員)による周囲の邪気を払う「四方払い」が行われました。続いて同会の皆さまの剣武の披露、筑前琵琶・福岡旭会の米村旭翔さん(本会会員)と原口さんの母里太兵衛が呑み取った名槍日本号の曲の演奏があり、筑紫舞の神舞や詩吟、杖術など7団体による日ごろ鍛錬の技が披露されました。

福岡城跡に設置された特設ステージ

山崎会長の挨拶

福岡藩傳柳生新影流柳心会宗家・長岡鎮鎬さんによる「四方払い」

筑前琵琶・福岡旭会の筑前琵琶演奏

披露された芸能を鑑賞する人たち

会場では400年大祭を機に作成した小冊子「筑前福岡藩の歴史」を25日および26日の両日で1,500部配布いたしました。

26日は黒田長政公に扮した福岡市・中央区長をはじめ黒田24騎の武者、稚児、少年武者が行列を組んで、如水公と長政公を祀る光雲(てるも)神社から福岡城跡までをパレードしました。藤香会会員も武者行列に続いてパレードに加わりました。

武者行列パレードの先頭

武者行列と藤香会の行列

武者行列につづく藤香会会員の行列

福岡城跡の特設ステージでは、各地区や団体の紹介があり、パレードに参加した本会会員も壇上で紹介されました。

小冊子「筑前福岡藩の歴史」が発刊されました

福岡藩初代藩主長政公の没後400年を記念して小冊子「筑前福岡藩の歴史」(59ページ)が発刊されました。

筑前入国以前の黒田家の歴史から筑前福岡での築城、領国経営、産業振興、文化芸能の発展等現在の福岡の礎となった黒田家と福岡藩の歴史を1冊の本にまとめました。

令和5年3月1日発行で、希望者には無料で配布しております。ご希望の方は、はがきで藤香会事務局宛にお申し込みください。

「筑前福岡藩の歴史」